『デコポン』は実はすごいやつ!「美味しい」が保証された柑橘類
デコポンとは
一度は聞いたこともあるでしょう「デコポン」という柑橘類、みかんのお仲間です。 スーパーでは何気ない顔して他のみかんと一緒に並んでいるデコポンですが、実は他の柑橘系とは少し違うんです! 実は、「デコポン」という名称は、熊本県果実農業協同組合連合会が所有する登録商標です。 そうです、品種名や通称ではなく、いわばブランド名なんです。
デコポンの品種はシラヌイ(不知火)ですが、
糖度13度以上かつ酸度1度以下の基準を正式な検査で満たしたシラヌイ系品種が「デコポン」を名乗ることができます。
つまり、シラヌイ品種で高品質なのが「デコポン」として売られているんです。豆知識ですね。
ちなみに英語ではそのまま「Dekopon」です、通じるかは知らんけど笑ww
名称使用の許可と正規ルートでの検査が必要なので、生産者個人での販売や柑橘関係農協県連合会を経由しない販売で「デコポン」を表示することはできません。
デコポンの品種である「シラヌイ」の起源は1972年、長崎県で「清見」と「ポンカン」を交配させて生まれたものです。
しかし、へた部分が膨らんだ見た目の悪さと栽培が困難なことから普及しませんでした。
ところが後の熊本県での試験栽培にて、収穫時には酸っぱいけど保存方法によって甘くなることがわかったため、再び着目され栽培が盛んになりました。大逆転劇ですね。
そんなこんなで、1993年に熊本果実連に「デコポン」「DEKOPON」の商標登録が認められました。
ちなみに3月1日は「デコポンの日」です、公式です。
果実の特徴としては、皮は分厚いけど手で簡単に剥けるし、あの三日月型の袋(じょうのう)ごと食べれるから手間的にもとても楽。
JA熊本県果実農業協同組合連合会HP「商標について」https://3kj.jp/about/trademark.php
名前の由来
名前の由来はまぁなんとなくわかるでしょうが、ヘタ部分のふくらみ(デコ)と親品種であるポンカンの「ポン」を合わせて「デコポン」となりました。 デコ部が見た目の悪さの原因でしたが、普及した今となってはとても印象的な名前ですよね、見た目も名前も可愛いです(♡_♡)
選び方
きれいなもの、くすんでたり変色してないもの。 同じ大きさなら重たいほうが果汁が多く美味しいです。
デザート『デコポンのマリトッツォ』
デコポンのマリトッツォ作ったよ!
フローレシピが載ってるブログのページはこちら
【強力粉不要!小麦粉とベーキングパウダーでつくる『デコポンのマリトッツォ』】
youtubeはこちら
商標とは
フルーツとは無関係な補足です。
突然ですが、実はつい先月「知的財産管理検定2級(学科)」に合格しました、やったね(^^♪
知的財産には、よく聞く特許だけでなく、著作権や意匠、そして「デコポン」のような商標も試験範囲なんです。
意外と商標は身近にあって、
TOTO社の「温水洗浄便座」の製品名「ウォシュレット」や、クラレ社の「両面ファスナー」の製品名「マジックテープ」が有名ですね。
他社は無許可で「ウォシュレット」や「マジックテープ」を使うことはできません。
他の人がその名前を低品質な類似製品に勝手に使ったら、元のブランドの印象が悪くなり不当に被害を受けるからです。
生産者の信頼や正当な利益享受を守る目的があります。
以上です、デコポンと不知火が横に並んでたら、「私はわかってるよ、デコポンちゃん!」と思いながらさりげなくデコポンを買ってあげましょう。
p.s.
物語シリーズのアニメにはまってる。アニメの概念を打ち消す演出とかアニメ中の文字の使い方が特殊でめっちゃ面白い。